2007.8
   平成19年8月号
2007#20/8〜227 since1988
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7/16(月) 足利市・クラブ 四季'ライブ!
 昨年4月「JAZZ四季会vol3」の際、ack-ack'のホームページで調べられて、クールトレインに「四季の◯◯ですが」とお電話を頂き、混乱しつつも?再開が叶った名物ライブ!ほぼ10年ぶりの昨年6月、11月に豪華カルテット+ヴォーカル!にて2度参上いたしましたが、今回はトリオのみ!?ピアノは金さんでとのご指名付き!勿論、指名料もバッチリでした!Fさん、Iさんなどお客様主催のライブですので、ポスター、チケット制作も必要無し!持参するCDは毎回、「残ったのは、全部私が・・・」と一声掛かり、瞬時に完売!加えて、ママが片手鍋を手に?店内一周!前述の如く毎回多額の指名料?まで。演奏を楽しむには、先ずは飲んで楽しくなっての精神ですから、オンステージした途端に皆さんとのコミュニケーションも正に打てば響く状態でスタートから最潮高!毎回、実に楽しく気分良くスウイング出来るのです。特に今回は六本木でのライブ同様の雰囲気にてリラックス・ムード満杯で最高でした。当店のレギュラーピアニスト・原 正夫氏をステージに呼び上げて「君微笑めば」を弾き語り、小生とのデュオによるキャラバンではシッカリ熱くなり乗りましたねぇ〜!残念ながら、ホーヤ撮影による写真は3方面が?欠けてました。次回は逃さず・・・で〜す。皆さん有り難う御座います。
7/20(金) JAZZ四季会 vol.8
 四季の巡りは早いもので、第8回を迎えました当会!公式ホームページも開設され、回を追うごとにいよいよ盛り上がりを見せ、今回は会費1万円の豪華版で25名限定の筈?でしたのが30名にも!遙か彼方よりご参加の?ケンドルご夫妻(英国)、ダグラス氏(カナダ)らにも久方ぶりに!ゆっくりお話し出来ず残念でしたが、まことに楽しい限りでした。大井貴司vib、有馬秀備p、福井五十雄b からなるカルテットは「4月の想い出」で快調にスタート!演奏の合間はメンバー全員、皆さんの席にて乾杯、歓談?いえ、◯◯◯クラブではありません?ラスト・ナンバーのラウンド・ミッドナイトにて余韻を残しつ静かに幕を下ろしました!大井君のCDセールスも皆さんのご愛顧の賜にて感謝の一語に尽きま〜す。終了後も当会プロデューサーご一同は余力一杯?ますます意気軒昂にて、タクシーで走り回るハシゴと相成りました?お疲れ様でした。JAZZ四季会万歳!
読者のホ−ム・ページ (120)       よっぱライフプランナー
 私が最近読んだ本を2冊紹介しましょう。最初は、加藤仁著「宿澤広朗 運を支配した男」。ご存知の方も多いと思いますが、故宿澤広朗氏は、ラグビーの元日本代表であり元日本代表監督、そして三井住友銀行の取締役専務執行役員です。平成18年6月18日、仲間との登山途中に心筋梗塞により亡くなられた。6月21日に築地本願寺で執り行われた通夜には2千人、翌日の告別式には4千人を超える人々が参列した。私も通夜の席には駆けつけました。日本代表監督時には就任3ヶ月で世界の強豪スコットランドを初めて打ち破る歴史的勝利をおさめた。また、本業のバンカーとしては、全戦全勝のディーラーとして実力を発揮し、昇進競争のトップグループを走り続け、頭取も視野に入るまでになっていた。私もラグビーでの活躍しか知りませんが、氏のバンカーとしての素晴らしい判断力・実行力・リーダーシップには驚かされるばかりです。この本はラグビーの宿澤というよりも、バンカーとして、また家庭人としての宿澤を発見することができます。一気に読み終えてしまいました。読み終えてもうひとつスッキリしないのは、氏がラグビー日本代表を強化する為に、日本代表のオープン化(日本ラグビーのプロ化)、トップリーグ創設(サッカーのJリーグに相当するもの)、エリートアカデミー構想(才能ある若い選手の育成)を推し進める途上で、急遽ラグビー協会の理事を解任されたいきさつのくだりである。あまりにも斬新な考えで改革を推し進める氏に対し、協会の保守派の理事が反発した結果であろう。氏は外国人監督を提案していたらしいが、現在の日本代表が外国人のカーワンヘッドコーチを採用しているのは、今になって氏の提案が実現したということだろうか。次の本は、真山仁著「ハゲタカ」。ニューヨークの投資ファンド運営会社社長・鷲津政彦がバブル崩壊後、不景気に苦しむ日本に戻り、瀕死状態の企業を次々と買収する。敵対するファンドによる妨害や、買収先の社員らの反発を受けながらも 斬新な再生プランを披露し、業績を上げていくという企業買収再生の真実を克明に描いたフィクションです。世間をにぎわしている企業買収の話であり、あの会社だなと思わせる企業名が登場することもあって非常に興味深く読めるのですが、何より鷲津政彦がかってニューヨークの若きジャズピアニストであり、ところどころでその腕前を披露する場面も興味深いところです。その場面を読んでいると、ジャズを聴きたくなるんですねぇ〜。という訳で夜も更けてきたことですし、バーボンを一杯。今夜は「ハゲタカ」で鷲津政彦が弾いていた曲で決まり。ビル・エバンスの「アローン」の中から「ミッド・ナイト・ムード」、そして「ネヴァー・レット・ミー・ゴー」。至福の一時ですなぁ〜。
83 回   エロールあさかわ
 現代日本の司法制度の資質を問う絶好の機会が訪れた。福岡在住の本村氏の妻と幼女を殺害した元少年の裁判の経緯と判決を見守りたい。本村氏の若妻を襲った少年は強姦目的で本村氏宅を訪ねたのだが、若妻の頑強な抵抗に逆上し、絞殺後に死姦に及んだ。母親の異変に驚いて泣き叫ぶ幼女を抱き上げると、何の躊躇もなく床にたたきつけて殺害したのだ。この残忍極まる殺人犯に対し一審、二審とも無期懲役の判決が下された。だが、本村氏はこの判決を不服として上告した。新婚生活の渦中とも云える本村家を地獄の底に突き落とした元少年。淫欲を満たす為に起こした、余りにも身勝手な殺人事件であることから、最高裁では差し戻し裁判を求めたのだ。一審、二審とも罪状を認め、供述書にサインをした元少年だったが、差し戻しになった途端に罪状否認に転じたのだ。死刑廃止を唱える弁護士グループ二十名が元少年の弁護についたことも異例のことだが、「奥さんに母親の優しさを感じ、ただ甘えたかった、殺意は毛頭なかった」。「ドラエモンが死体を何とかしてくれると思った」など馬鹿げた供述を始めて、心神喪失を装わせようとする弁護団の入れ知恵にも呆れる。他人の女房に甘えたかったもないものだが、ただ甘えたかった者が何故絞殺死姦にまで及ぶのか。幼女の泣き声が邪魔で死姦に没頭できないので床にたたきつけて殺害するなど、此ほど残忍な殺人者にこそ死刑法があるのだ。無期懲役の判決を下された罪人が六、七年で社会に復帰したという例もあるが、これでは若妻と可愛い盛りの娘を殺害された本村氏は堪ったものではない。大分前にも書いたが、判決は犯した罪の度合いによって下されるべきである。年少者、未成年者、或いは心神喪失者に刑事責任を問えないというならば、彼等を殺人会社の営業マンとして使うことも出来る。未成年者たちの間では「人を殺す時はなるべく残酷に猟奇的に」とさえ豪語する連中もいるのだ。今日まで心神喪失を理由に短期間の治療を受けて社会復帰を果たした凶悪犯は大勢いる。彼等の再犯率は五十九%にも上るというが、この様な凶悪犯を弁護して短期間で釈放する日本の司法制度。如何なる凶悪犯罪を起こしても一定期間を逃げ切れば時効となって無罪となる司法制度にも疑問を感ずるが、今回の本村氏の妻と愛娘の殺害犯の判決や如何にと世間は注目している。
ルパンの私書箱〜from 田舎親父 (44)
   まだ一度も喫煙運転でオマワリさんに叱られた事はないし、それで事故を起こした事もないぞ。女房も女房だ。私がこういう時、どんな思いをするか位は分かっているくせに、買い置きの一つもない。あゝ、以前はこうではなかった。皆、優しかったなァ〜。そういう思いの中に、当の女房がひょっこり顔を出す。「皆さん、アナタの健康のことを考えてらっしゃるのよ。ワタシもそうですヨ」。彼女は私の一瞬の想いの中に浮かぶ時でさへ、したり顔、したり口調である。皆さんはしたり口調というのは御存知かな?御存知ないならば、是非、私の処をお訪ね下さい。私の処には常時、備えてあります故!私は此処まで来て突然、ショボンと気が抜ける。これはいけない。これでは手紙は書き終えられない。決心が必要である。決然と起つべきである。私は行かねばならぬ・・・今、スーパーから戻ったところである。しかし、煙草だけを買うのに、何故この嵐の中、車を出して遠くのスーパーまで出掛けなくてはならなくなったのだろう。此処へ引っ越してきた頃は近くに何でもあった。魚屋も肉屋も、薬屋や文房具屋、自転車屋、仕出し屋、喫茶、ラーメン、ソバ・ウドン、小さいながら、それぞれが独立した専門の店が、自転車に乗らず、ちょいとサンダルか下駄を引っかけて行けば良い所にあった。煙草など家の窓から首をだし、少し大きな声で「オ〜イ、俺だよ。婆アちゃん、煙草がネエンダァ!」と喚くと、間もなくキタジマの婆ァちゃんの孫娘が笑いながら届けてくれた。魚屋には電話だけで済んだ。「俺だヨ!」これで通じた。「アイョ!今日は何だネ?宴会かい?それとも二、三人?友達?カミさんと二人切り?カミさん留守で別の誰か引っ張り込んでる?はっきり言ってくんな」。魚屋のタミはそう言った。品の選び方は勿論、私の好みもよく知っていた。刺身、煮物、吸い物、焼き物用など、自分で選び調理して持って来てくれた。代金を払う段になると決まって言った。「いくら払ってくれるかネ」、それから、アルコールで濁りかけた目で見つめ、笑った。「三千円で足りるか?」等というと、再び奇妙な笑いを浮かべ、「味はどうだった?」と尋ねたりした。私は得意だったり、上手だったりするものは何もないが、こういう時ばかりは口だけが上手くなる。「美味すぎる。あゝいうもんばかり出してると皆が押しかけて来て、私は破産だ。人が来ると言ったら、悪いもんにな。」と言う。「そ う   かい、なら次から、そうさせて貰うワ」と言   って千円札を一枚返して寄越し、バ  イクに飛び乗って帰った。肉屋もそう  だった。肉屋とは終戦後間もなく、ほん   の数ヶ月、ガキ戦争の戦友として過ごした事がある。ガキ戦争でも何でも戦友は戦友、共に敵と戦った仲だと想っていたのだろう。時々、頼みもしないのにやって来て、大きなビニール袋を玄関にドサリと置いて言う。「スペアリブだ゙。うめえよ。好物だと言ってたろう」、「金は?」、「注文もないのに持ち込んで金取る奴ア、押し売りだろう?俺はそんなもんかい!」、「しかし、大層な量じゃないか」、「量ばかりに感心されちゃ堪らねえな。喰ってみれば分かる。良いもんだ」、「一銭も払わないってのは・・・」、「何だかだ言わねえで、大勢居るだろう、若い大食らい共がさ。喰わしてやってくれ」、「あいつ等の分もかい、悪いなア。そう言っとこう」、「そういう事いうかネ。なら全部あんたが喰っちまいな。全部一人で喰ってくれ。食い過ぎて死んじまいな。じゃナ!」。そういう具合であった。
ジャズの巨匠・笈田敏夫とその素顔
平成19年9月T日(土)
 開場 13:30/開演14:00〜16:00
けやきホール 古賀政男音楽博物館
03-3460-9051 渋谷区上原3-6-12
     http://www.koga.or.jp
チケット(全自由) 1,000−
チケット購入、またはご予約下さい。

コガ・ミュージアムチケット売り場
 火〜日
10:00〜16:30
昨年「大衆音楽の殿堂」に顕彰されたジャズの巨匠笈田敏夫にスボットをあてます。講師には笈田さんの伴侶である笈田育子さんと、ご子息の島 敏光さんをお迎えし、笈田さんのレコードを聴きながら、人間的魅力にも迫ります。笈田さんの知られざる新しい一面をご紹介致します。