2004.5
4月22日 ドイ・フォト・ギャラリー! TV番組「人生の楽園」(残念ながら名調子のナレーター「いかりやさん」は亡くなられましたが)で、皆様ご存知(小生出演のスポット全てで目撃者多数?)のプロカメラマン・野嵜正興氏からコージー・サークルにて、「今度、西川さんの大判写真を展示しますので、終わりましたらプレゼントします。」と伺い、初日に有楽町の交通会館ビルにある会場へ。中に入ると正面にドーンとバードランドでの演奏写真が、縦190p、幅127p の巨大デジタルプリントで・・・こちとら、もう吃驚仰天!以前、ニコンサロンで開かれた個展をイメージしておりましたら、各作者一点ずつで15枚程の作品が展示されてあるも人物は一枚のみ!!「ドラマーの写真、なかなかいいね!」何て声を背にして振り向くに振り向けずで困っちゃいましたが、隙を見て携帯電話で記念撮影強行?氏の度胸の良さに改めて脱帽!
初期不良?!? 当欄ラッシュ状態?にて書く間がなく怒りも薄れボツにする処でしたが、2月某日、A3版表裏カラーのパンフレット100枚を翌日迄に仕上げねばならない時に、2年使用のエプソンが故障。やむなく夜の9時にヨドバシへ奔り、「5年保証のワラントをお付けします」なんて調子で、キャノンの6500iを購入。大急ぎで帰宅後、これで間に合うぞとセッティグ完了。さぁ〜、・・・なんと初期不良!黒のみでカラーが全くプリント出来ず。なまじな経験が災いして悪戦苦闘。到々、朝9時となりサービスセンター(ネットで調べると信じられない事に新宿西口)に電話。丁重なる応対だったが、窓口到着以降は「先ほど電話した・・・」に、大して此方も見ず、軽〜く「そちらにお並び下さい」と修理カウンターを指さす?壊れたのではなくて、不良品を買わされたのだという当方の気持ちなど微塵も感じないらしい。この点はi-Pod のアップルも凄い応対だった。「修理はホームページで受け付けてるのでそちらでお願いします」と見事に木で鼻をくくって見せた。流石に電話口で怒鳴りまくりました。(以降3台まで初期不良には驚きましたが、対応は素早く4台目は快調に動いてます。)キャノンに話を戻すと、3時間で直すと云うので(ネットにもそうあり、ほっとして駆けつけたのだが?)、飯でも食って時間を潰して来ると言ったら、「駐車券を全時間分は出せない。」と来ましたね。流石にムッとして聞き返すと、隣に年長者が来て「君、それは出さなきゃマズイでしょ。」と取り繕ったが、怒り心頭、怒髪天を突くを通り越して、天下のキャノンでもこうかと呆れ返っちゃいました。(ack-ack'Newsをお送りしている紳士諸氏もいらっしゃるのですが・・・)、結局、不良基盤交換で一件落着?本来なら、お買い上げ頂いたお品が不良品なら代わりを持参して詫びを入れるって〜のが筋ってものじゃないのかね・・・旦那!?自宅からセンターまでかさばる不良品を運んで、費やした17時間。これで元通り?・・・最悪の極
みだ。
情味ある粋な言葉を再発見 今の時代、最新の科学や経済の専門用語は次々に流布していくが、人情の機微を表す言葉はむしろ減っているのではないか。本書に収められているのは、今は消滅寸前になってしまった、しかし情味あふれた185の言葉である。水辺鳥(すいへんちょう)」と書いて「酒」と読ませる隠語や、「箸」が「端」につながるからと「お手元」と言い換える忌み言葉、「雪」の六角形の結晶を花に見立てた「六つの花(むつのはな)」など、日本人がはるか昔から培ってきた言葉のセンスに触れることができる。軽妙な言葉遊びで使われる事例として、「質屋」の隠語が「アイスキャンディ」、その心は「氷菓子」といった話も掲載している。また、「あなた」に四百四病の外(しひゃくしびょうのほか)」という言い回しは、「あなたに恋わずらいしている」という意味とも。こんな洒落っ気のある告白のセリフ、現代ではかえって新鮮に感じるかもしれない。川柳や小唄のように粋で諧謔精神にあふれた青葉の数々を解説する文章も酒脱だ。たとえば、タバコの異称について。逢瀬を楽しむ男女ふたりが一本のキセルを吸い合ったことから「相思草(あいおもいぐさ)」といった艶っぽい話になると著者の筆は一段とさえ渡る。とかくストレートな物言いに終始しがちなこの頃、大人のたしなみとして味わい深い言葉をボキャブラリーに加えてみるのも乙なものではないだろうか。
2005年海軍航空機カレンダー!
ついこの前お正月を迎えたばかりと思ってたら、はや来年度のカレンダー作成に取り掛からねばならない時期となりました。「光陰零戦の如し?」で、今回もいろんな型の零戦を背景と修正・合成するわけです。下記の硫黄島、ラバウル共に良い写真など全くないので雑な絵葉書やよれよれの印刷物に修正を重ねたものです。これに名人・ショウリさん製作のプラモの写真を合成すれば出来上がりとなりますが、まだまだ先は遠そうです。ゴールデン・ウイークは靖国神社へ零戦と震洋の模型を見に行きます。回天は海中に潜航させてほぼ完成してるのですが、公開出来ず・・・残念です。乞うご期待!
         硫黄島                       ラバウル
読者のホ−ム・ページ (81)  Dancing Lawyer
最近の報道は、イラク問題ばかりです。日本人のボランチアの人は人質になったりして、「自己責任」という言葉が飛び交い、議論されています。今後もこのような誘拐事件は発生しましょう。
しかし、この問題は少々感情的になっています。人質になった方の家族の人が結構激しい口調で自衛隊のイラク派遣を非難したので、問題が大きくなった事は否定出来ません。しかし、冷静 に考えますと、「国家」の行動と「個人」の行動は、同じではないでしょう。この点は人質の家族の皆さんも、また、これに過敏に反応して「自己責任」を言い出した政府も、混乱しています。
個人が、政府のアピールにも拘わらず危険なイラクに行く事は、確かにその人の自己責任はありましょう。もっと、慎重に情報を取得し、イラクに行くか否かは、吟味すべきでした。この点では、まだまだイラクへ行った人は、思慮不足であったと思います。しかし、一旦イラクに行った個人(日本国民)が誘拐されたら、「国家=政府」はその国民を守る義務があります。これは、国際法上も認められた国家の義務です。そのために、我々国民は税金を払っているのです。従って、チャーター機の費用請求をする等の議論はおかしいのです。
結局、今の自民党政府(小泉内閣)は、この事件を利用して、イラク人の為に少しでも役立ちたいと言うNPO等のボランチア活動を牽制する目的があったと思われても仕方が無いでしょう。今の合衆国の世界戦略は、大昔のローマ帝国同様、あらゆる文化的ルール(それは、経済・法分野を中心に確実に世界中に、侵攻されています)を、「グローバル・スタンダード」という「聞こえの良い」まともな 名称(概念)にて、「アメリカンスタンダード」を押しつけて来ているのです。我が国の銀行も従っ た「BIS規制」がその良い例です。だから、日本の銀行は、平成不況と共に、今も苦しんでいる訳です。
日本とアメリカ合衆国との親交は大切です。しかし、日本も、外交では、もっと、したたかになるべきです。この点は、最近出版された「拒否できない日本」(副題;「アメリカの日本改造が進んでいる!)・・・ 岡崎英之著(文春新書)・・・を、ご一読下さい。参考になります。
このまま、合衆国のわがままを許せば、とんでもない世界になる様な気がしてなりません。本来、 合衆国は「個人主義」「自由」を重んじる国の筈です。しかし、今は、「国際的」な分野では、全く反対の事を行っている気がします。皆さんは、どう感じておられるのでしょうか?この私の心配が「杞憂」であって欲しいものです。
 さて、云うまでもなく、今の私にはバーボンもジャズも欠かせない・・・で、オールド・アメリカン・ポップスの明るさを探して棚をゴソゴソ?ありましたねぇ〜、映画“オクラホマ”で歌われた、脳天気とも思えるほど明るい曲名の「Oh,What a Beautiful Morning」。ハンクのピアノ、ロンのベース、グラディのタイコと、もう云う処なしの名盤「ハンキー・パンキー」。イラクの若きアメリカ兵士達にも聞かせて上げたいもんだな!と思いつつ、またまたグラスを重ねる、今宵なのです。
 
48    エロールあさかわ
 今やバクダット周辺地域は完全な無法地帯となっている。イラク戦争で勝利宣言をしたアメリカであるが、連日、自爆テロやゲリラ組織の標的となって多くの兵士を失っている。嘗てサダム・フセインはアメリカに対して「アメリカ軍がバダットに足を踏み入れる様なことがあれば、アメリカ兵の血で染まった泥沼に引き摺り込まれるであろう。」と語ったことがある。彼の予言通り現在のアメリカ軍は何処まで続くか予測不能の泥沼にはまっている。このような状況に至った原因の一つは、アメリカの勝利宣言と同時にイラク兵に対して徹底した武装解除を行わなかったこと。フセインはアメリカ軍の攻撃に対抗して一般民衆も一丸となって戦うことを奨励し、彼等にも多くの武器弾薬を与えている。このような民衆が持っている武器弾薬などを「刀狩り」で回収しなかったことも大きな過ちである。イラク人男性の殆どが武器弾薬を持っているとすれば、彼等が何日テロに組織に参加しようとゲリラ集団に参加しようと自由である。今回、3人の日本人がテロ組織を名乗る武装グループに拉致され、日本政府も窮地に立たされ、我々、日本国民全体の心配のタネが出来てしまった。しかし今回の拉致事件に関しては真のテロ組織の成せるものなのか、武器を持った強盗団が身代金目的で日本人を狙ったものかは判然としない。つまり、現在のイラクでは何日でもテロリストになったり強盗集団になったりが自由に出来る状態なのである。3人の日本人達が拉致されたことに対して私は疑問に思うこともある。彼らがバクダットに行くに際して親日派のイラク人の何人もが止め様としたのだが、3人の日本人達は人道支援を目的として強行した。「強盗街道」「デス街道」で武装グループによって拉致されてしまったのだ。人道支援行動そのものは尊いことに違いないが、状況やタイミングを無視した行動は無謀であったと言うべきであろう。日本人を拉致した同一グループか否かは判らないが、その前に拉致した韓国人牧師達7人は、3万ドルの身代金を支払った後に全員が釈放されている。この事実からしても3人の日本人拉致事件が政治的思想を持ったテロ組織の行動であったか、武器を持った強盗団の金目当ての行為であったか判断に苦しむ。14歳の少年が三千円を貰って自爆テロを実行しようとしたことを考えると、ライフル二千円、マシンガン三千円、ダイナマイト十キロ五千円で買い取ると宣伝してみては・・・。
ルパンの私書箱〜from 田舎親父 (7)
 残った弾と空ケースを弾差しに納め、ナイフを抜き喉を切り裂く。弾は斜め後ろから浅く心臓を貫き、反対側の肩骨の内側で停まっている。細引きで後趾を揃えて縛り、近くの太い枝の付根に掛けて引くが、65sを超す猪は向きさへ変えない。頭を抱え上げ低い方へ、序々に向きを変える。力を込める度に首の切り口から温かい血が湧き出し、心臓の15p後方に空いた穴から、湧れては引っ込む。腰を上にした猪の足を支え、刃を上向きに睾丸の付根に浅く差し込む。ナイフの背に膀胱を感じながら一気に脇骨の間まで切り裂く。刃は肉と皮、粗い剛毛と、その間に喰らいついた大豆ほどもあるダニをも真っ二つにする。充満していた獣臭の中に内臓の匂いが立ち込め灰青色の腸、暗色の肝臓が盛り上がる。肱まで腕まくりした手を脇骨の間に突っ込み真空掃除機のホースの様な気管を探り当て、付け根に先端を当て力を込めると薄いホースは容易に切断される。内臓を凡て抜き、首を落としても40sはある。前、後趾を落とした身体だけを最も近い谷川まで運ぶのだが、単独猟だから大変だ。古いジーンズを解き、繋ぎ合わせた幅広の帯を取り出し、猪の身体に巻き、重さでずり落ちるのを防ぐ。ダニも幾らかは避けられ、血も浴びないで済む。銃を背負った上に20s近い重量は応える。雨で滑る山中を数百メートルも下るのだ。谷川の瀬音が聞こえる処まで辿り着く頃には意識朦朧となる。淀みに身体を沈める。息は上がり、汗が全身から噴き出し、乾いているのは喉だけで、自分が沈みたくなる程だが、どんなに喉が乾いていても、谷川の水は飲めない。大きな木の葉、それもなるべく高い処の濡れたものを舐めてた方が良い。鹿や猿の生息する地域の谷川の水にはジストマの幼虫や卵が混じっている事があリ、野生の獣の内蔵、殊に肝臓などは背筋を凍らせるほど寄生虫に侵されている事がある。鹿の生肉など飢えていてもお断りだ。車からシャベルと背負い袋を持って戻る。穴を掘り、頭と内臓の大部分を埋める。残りは切り刻み空の見える辺りにばら撒いておくとカラス共が直ぐに見つけ・・・狐や狸、イタチなども。二日も経ずして綺麗に無くなる。肉は暫く冷水に浸して置き車に戻る。煙草を吸い、ボトルの薄い珈琲をガブ飲みし、一息入れる。後二回、谷川まで往復する事を考えると、ウンザリするが身体が冷えるまで待つ訳にはいかない。疲れが倍加するからだ。携帯電話に手が延びそうになるが、相手の気に入らない性格の一面や言動を強いて思い浮かべて思い止まる。奴らに手伝って貰う位なら捨てちまった方が良い等と考え、欲と意地の悪さを掻き立て、そいつに手伝わせて再三、山道を往復し、車に積み終える。帰ると直ぐに皮を剥ぎ、汚れを除き、倉庫に吊す作業が待っている。獲って直ぐの肉は固く、匂いも強くて焼いても煮ても水気が多いばかり、鹿でも兎でも、最も美味なアナグマでさえそうである。狐や狸は腐敗し掛かった動物の肉さえ漁る。タヌキ汁等とても考えられない。地方によってはアナグマの事をムジナと称する。又、タヌキのこともムジナと呼ぶ。しかし、アナグマと狸は全く別の生物なのだ。アナグマの肉は絶品である。タヌキ汁等と現代人がタヌキに化かされてはならない。アナグマの肉を食せずして、美味しい肉を食ったとは云えない。ともあれ、新鮮な肉など欲しければくれてやっても良いが、飢えた犬並みの歯と胃袋を備えていなければ食する事は、先ず無理である。素人ハンターは獲った嬉しさと興奮で血抜きや内臓を除く事を忘れる。殊に血は身体の温かい内に抜き取らねばならない。やった!獲った!等と喜んでる暇などない。直ちに抜き取り冷水で冷やさないと毛細血管の中の血液が変質し異臭を放つ。そういう肉を猟師はムレ肉と言う。長時間、罠にかかった侭で放置されたり、追跡犬に追いまくられた獲物は毛細血管に温かい血が充満しており、どう処理しても異臭は消えない。野生獣の肉が臭いのではなく、そういう捕獲をした肉が臭いのだ。近頃は自分で処理出来ぬ日曜ハンターが獲物を料理屋や肉屋に持ち込む事があり、客は高い金を払って臭い肉を食わされる事になる。高い金を払えば肉の匂いや味が変わるというのなら、それも良いだろうが。一頭そのまま皮を剥ぎ数日間、風通しの良い処に吊しておく。死後硬直が解けて数時間後から脂肪分が分解を始め、水分が抜け凝縮される。アミノ酸分解によってタンパク質はペプチンに溶け、充分に柔らかく、味は舌の上で感じ取れるものに変わり、消化吸収の良いものになる。ハンターはこれを食する。、岩塩、粒胡椒などをまぶして直火で、ただ焼く。肉は薄くや小さく切ったりせず、大きな辞典程のものを焼く。外の方は黒焦げになるが、外側から順に、Welldone、Medium、Rareとなり、中心部は自らの肉汁で煮えた状態である。炭となった部分を切り落とし、好みにスライスするか、ぶつ切りして喰らう。そして、ウォーオーと吼えてみる事。肉を喰ったと実感できる筈です。だが、私にはもう歯がない。中古ではなくまっさら新品の入れ歯をしっかりと組み込むまで、今の処お預けである