2001.11
ack-ack'通信   今月号は10月末は四国ツアーで4日間東京を離れるからと、執筆者の皆さんにも御願いしてご入稿を早めて頂いたのですが、10月18日より仕事の連続、帰京後も10日までは時間がなく、原稿の打ち込みは出来たものの、スケジュールもメンバーも未定だらけ?!?気は焦れども仕事捗らず?6日からはジャズクルージングも始まりますのに、4日午後現在、未だ悪戦苦闘中なので〜す。未完成ながらも取り敢えずの1Pが出来た時点でメールを、先ほど表紙が出来たところでFAXをと、上を下への大騒動状態?なんとか今日中に仕上げて5日に発送と参りたいのですが、間もなく出掛けなくては成らないので〜す?そんなこんなで、今月の当欄はお詫び一色の情報を緊迫する現場からお伝え致しました!担当は西川記者でした?来月号の当欄に御期待下さい!
読者のホ−ム・ページ (50)  Dancing Lawyer
アメリカでの同時多発テロには、只々唖然とするばかりです。現実が空想を越えてしまっています。そしてアメリカからアフガンへの反撃も始まり、細菌テロの可能性も増すばかりで、刻々と状況は変わり、我々が色々な情報を理解したり、消化する以前に事件の方が先行しています。このスピードには全くついて行けません。いったい此の世の中はどうなっているのだと、叫びたい気持になります。スピードと申せば、我々日本人にとっては喜ばしいこともありました。イチローの最多安打、首位打者、盗塁王とか、高橋尚子のマラソン最高記録とかは驚くばかりです。いとも簡単にあっさりと凄いことをやってのける、しかも、此の二人は実に生き生きとしており、悲壮感が全くありません。又、その高橋尚子の記録が一週間後には破られてしまうというのも、凄い世の中のスピードであり、マラソンのスピードであります。長嶋監督の退任時のスピードにも驚きました。戦後の野球界のスーパー・スターだけに、又、監督としては恐らく最後だと思われるだけに、今回の引き際は実に爽やかであり、スピーディでした。イチローの大活躍の時期と重なったので、世代交代の波を痛感させられました。長嶋監督やイチローのスピード野球は大歓迎なのですが、異常な事件がスピードに乗って、次々と起こるなどと言うことは、是非共、避けたいところです。人間の感性と理性が付いていけず、反射的、場当たり的な反応しか出来ないのが、最も恐い気がします。このままではアメリカなどの西欧諸国対イスラム諸国の対立による第三次世界大戦などの事態に発展しかねません。実はイスラム世界がまとまり掛かった頃から、西欧文明西欧諸国との対立、抗争はあり、特に第一次世界大戦以後は中近東を中心に常に戦争や紛争の連続でした。冷戦構造が終わった後は、特に中近東以外の世界各地に戦乱が飛び火しております。スピードや効率のみを目標にしてきた西欧近代文明も、そろそろ根本的な反省を迫られているのは間違いありません。少しスピードを落として、日々の生活、仕事などから、じっくりと反省すべきでしょう。決して格好だけの熟慮?ではなくして・・・な〜んてバーボン片手に取りい出したるは、バーニー・ケッセルの「プレイズ・スタンダード」。針を落とした曲は「スロー・ボート・トウ・チャイナ」。ソニー・ロリンズのも大好きですが、今宵は一寸軽やかに!まだ一寸冷たい相手に、ゆっくり時間を掛けて愛を伝えたいと云った内容の歌ですが、インストで聴く分にはタイトル直訳風に中国行鈍行船?でも、今宵の話しの成り行きからすれば「当たらずとも遠からず」ですかな?
やぶにらみ 第19回       エロール・アさカわ
9月11日に起こったニューヨーク同時多発テロ事件以来、テロ関連のニュースが一ヶ月以上も流され続け、視聴者の間にも些か食傷の声が聞こえて来た。タリバンがいつ消滅するのか、ビンラディンの逮捕はいつかと云った意見が話題の中心になっている様である。此処で改めて考えさせられるのは民族意識と意義の事である。タリバン政権の指導者達はイスラム原理主義を唱え、アラーの神を旗印に掲げ、世界に点在するイスラム教徒に向かって更なる報復テロを扇動している。「無謀なる異教徒の攻撃に対し、我々アラーの子たるイスラム教徒は団結して戦わなければならない!」と、アラーの名のもとにジハードを呼び掛けているが、イスラム教以外に属する者を異教徒、邪教徒と決め付けてしまうことも滑稽であるが、第一にアラーが人殺しを喜ぶわけがない。キリストもモハメッドも釋尊も人類の平和と自然界との共存共栄を説いている。今年7月にシアトルで開催された国際科学アカデミーの会合で、21世紀は世界の国々が全ての壁を取り除いて連携していかなければならない時代であると強調している。其れにはあらゆる宗教の壁や異民族、異文化という人間のエゴで築いてきた壁を越え、人間社会が一体となるという意見で一致している。ブッシュ大統領はテロ攻撃を受けた時、即時報復攻撃を提唱したそうだが、報復や戦争で世界の平和と安定は望めないという知的側近の意見で逸る気持ちを抑え、広く国際世論に訴えて来た。その意味では各国からの高い評価を得ている。それに対してアラーの名を利用した、ジハードという報復を扇動するタリバン政権は崩壊するものと思われる。民族主義を唱え民族意識に固執する限り国家間の壁は高く固いものとなり、其処には自国のみの利益しか考えない孤立した国家となる道しかない。又、単民族国家、純粋民族国家の中では一人の指導者、少数のリーダー達の旗の振り方一つで如何様にも民衆は動くことになり、指導者やリーダー達には卓越した国際感覚が望まれるのである。アメリカ合衆国が超大国として世界のリーダーシップを維持していける理由の一つは合衆国の名の通り多民族国家である事である。曽ってのドイツに於けるヒットラーの純粋民族主義国家も崩壊したが、世界の国々がボーダーレスとなり、相互援助、相互発展を目指す時、真の世界平和の灯が見える筈である。                
ジャズとその国際化の軌跡 新折人 * 210p〜211pより抜粋
リフレイン 第4章(最高学府とジャズ)
1950年代アメリカの大学で、ジャズの研究が盛んになった。1952年、ジャズ研究の先駆者マーシャル・スターンズ教授によってニュージャージィのラトガーズ大学にジャズ研究所が出来た。10万枚を越えるレコードやCDなどのサウンド記録、5000冊以上の関係文献、ルイ・アームストロングの自筆原稿を含む膨大なドキュメント、数々の名演を生んだミュージシャンの無数の楽器などが収集・保存され、研究されている。ジャズの公開講座、シンポジウム、イベントも頻繁である。又、アメリカで若者達によってジャズ・パンドの結成が盛んになるや、「ジャズ教育者協会」が結成され、ジャズの教則本が出版され始めた。1964年には、ポストンの「バークリー音楽院」、ハリウッドの「ウエストレイク音素大学」、レノックスの「ジャズ大学」等、ジャズ専門の大学が設立されるに至る。遂に、「悪魔の音楽」と言われたジャズが、最高学府で系統的に研究され、教えられるようになったのである。なお、雑学である。日本人留学生が多い「バークリー音楽院」(Berklee College of Music)は、創始者で初代校長の口−レンス・バ−クが、自分の息子、リー・バークの名前をひっくリ返して名付けた。日本ではジャズ・ミュージシャンの間に「ズージャ言業」なるものがあって、「旅」を「ビータ」、「女」を「ナオン」等と、なんでもひっくリ返して、やや上品さに欠ける言い方をするが、アメリカにもあるのだろうか。
閑話休題。更にアメリカに於いては、政府や企業や個人のジャズに対する支援も多く、各国のミュージシャンからは、それが羨望の的になっている。1991年に「スミソニアン研究所(Smithonian Institute)が結成した「マスターワークス・オーケストラ」は、議会から30万ドルの補助を受けた。周知のとおり、ワシントンにある「スミソニアン研究所」は、イギリスの科学者、スミッソン(1765〜1829)の遺贈した10万ポンドの基金をもとに、1846年設立された。いくつかの重要分野の博物館、研究所をもち、大統領、各省長官などが理をつとめる機関であるが、ジャズに関して熱心な活動を行っている。その他、アメリカには企業や個人から100万ドルに達する寄付がなされているいくつかのジャズ教育プログラムもある。もっとも、デューク・エリントンは、「ジャズに助成金を与えたら、その瞬間からジャズメンはニセモノを作るようになる。ジヤズは競争の産物からスタートしたからだ。もし食べる為に闘うと言う姿勢がなかったら、ジャズは別のものになってしまう。」と手厳しいことを言っている。エリントンの高邁な意見はともかくとして、紅灯街で始まったジャズではあるが、今や社会的にも格段に高くなったと言わざるを得ない。
・メール名作選-16  (=^_^=)Writen byAYA with Musashi& Asari(^*^)
編集長、宇和島ツア−、お疲れさまでした。本来なら、もうとっくに出してるはずのメ−ル、家の同居人がcozy-Lのお留守番隊長に舞い上がっていて、落ち着かなくて、...これが遅くなった言い訳です。ふと、気がつけば、僕達は、この家でいつもお留守番なんだから、僕達にお留守番の心得、聞けばいいのに、そんなことも気付かず、家の同居人は舞い上がっていたのです。(未熟者はイヤよね!)家の同居人はお留守番の心細さも、責任感もああ見えてちゃんと自覚してなかったようで、僕達にしてみれば“おちゃのこさいさい"な訳で、次回のためにお留守番の心得、知恵つけとこうと、思ってます。それにしても、又言うけど、猫の手も借りたいって本当ですよね。家の同居人より、僕達の方が役にたつもん!変な人の手借りちゃ、だめだめ「ちゃんとした猫の手を借りなきゃ」だって、照明がわからないって騒ぐんだもん。僕達なら、暗闇でも、すぐわかるのに...。....と言う訳で、僕達も無事事件もなく、やっと安心して、これから、午後のお昼寝タイムです。教訓:編集長、同居人は甘やかしたらダメです。やっとホットして、お昼寝しようとしてるのに、何?DEEP PURPLE聞こうかな?だって「信じられない」昼下がりの情事とは言わないまでも、せめて、ディジョネットが限界!とどうかこの状況をわかってほしいものです。