2005.12 | ||
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野嵜正興写真展〜漆器の里 (11/17〜29) ![]() |
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開店、移転、閉店〜三題噺!? (1)![]() 順番を変えて悲しいお話から?!その人柄から破茶目茶ジャム ![]() 「夢ロマン」 TEL 3350-8760 新宿区新宿3-12-11 石井ビル.B1F |
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(2)移転につき閉店〜All of Me Club 表紙&5Pにもあります様に、1998年11月の初出演以降、笈田さんとのマンスリーライブ(計50回)、画期的で7年間も継続したミッドナイト・ジャムセッション(お陰様で今だ体力には自信が?)など、想い出ビッシリの同店ですが、防衛庁跡地の再開発がらみにて、残念ながらビル取り壊しとなりました。勿論、新しい店舗も決まっており、3月開店予定・・・内装の進捗次第では2月にでも・・・とのことです。いえいえ、まだ継続出演交渉は御座いませんよ・・・ハイ!? 金城氏のことですからきっとナイスなスポットが・・・。お楽しみにお待ち下さい。 (3)新規開店〜Cool Train オーナーの平氏とは6〜7年前、三崎クラブ・ライブにご一緒にいらしたOさんにご紹介頂いて以来のお付き合いなのですが、一年程前に今回のプランを伺った際は吃驚仰天!堅いお仕事の社長?でもあり、まさか、まさか?よもや現実化するとは・・・まさに青天の霹靂!でした。ミュージシァンを大事にして気持ち良く演奏して貰い、それをお客様に楽しんで頂くという、「クール&シンプル」なポリシーに大共鳴。楽器、PAの手配、マネージャー(斎藤勉氏。金城氏の従弟です)のヘッドハンティング?など出来得る協力は致しました。毎週,水・金曜日の二夜出演も決まりまして嬉しい反面、責任も感じます。ご愛顧の程宜しくお願い申し上げます。 |
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読者のホ−ム・ページ (100) よっぱライフプランナー![]() 読者の皆さん、Dancing Lawyer氏、そして編集長、ありがとうございます。 先日、お客様からのお誘いで、男三人で熱海温泉に一泊しました。90年頃まで施設や料理の豪華さで人気が集中した熱海等の大型温泉地はバブル経済が崩壊すると、客の大半を占めた社員旅行等の団体客が激減しました。熱海温泉の場合、90年度に418万人の客が04年度には315万人になりました。昨年夏に温泉の不当表示問題が相次いでからは客の目も厳しくなり、現在は泉質の良い熊本県の黒川温泉や大分県の長湯温泉などが人気を集めている様です。確かに久しぶりに訪れた熱海はリゾートホテルやリゾートマンションが増え、泉質や心休まる雰囲気を求める本物志向の客に応える様な感じではありませんでした。この様な状況を打ち破るべく熱海では最近、砂浜のライトアップを始めた様です。世界的照明デザイナーである石井幹子氏による熱海サンビーチのライトアップ。ムーンライトをイメージした青白い光が砂浜を照らし、当日も幻想的な雰囲気を醸し出していました。恋人達の絶好のデートスポットになっているそうです。石井氏は都市照明からシャンデリア、レーザー、発光ダイオードまで幅広い光の領域を開拓してきた日本における照明デザインの第一人者です。代表的な作品には東京タワー、東京駅、レインボーブリッジ、横浜ベイブリッジ、姫路城、恵比寿ガーデンプレイス、明石海峡大橋など数知れず、数々の賞も受賞されている。熱海のライトアップでも受賞された様です。 さて、泉質や心休まる雰囲気とは無縁の当日の男三人、ビーチのライトアップには感嘆したものの、温泉にゆっくりと浸かった後は海の幸たっぷりの料理で宴会。その侭、コンパニオンの女性と大カラオケ大会で盛り上がりました。翌朝には、お決まりの頭のズキズキ。昔ながらの伝統的(?)な温泉地の過ごし方を実践した我々でした。本物の湯と日本的な安らぎを求める客の欲求は強まる一方の様である。その為「循環式」を「源泉かけ流し」に切り替える温泉が増えているらしい。しかし、源泉100%の「源泉かけ流し」は湯量の豊富な所でしかできないし、管理にも手間が掛かるという。今後、温泉はますます淘汰されていくのではないかと思われます。 心休まる場所は温泉かも知れませんが、心休まる飲み物は、やはりバーボン。今夜は温泉に浸かった様な気分で、ゆっくりたっぷり(温泉には無かったもので)。そうだ、熱海サンビーチのライトアップはムーンライトをイメージしたんだっけ!。グレン・ミラーの心が温まるサウンドで、頭のズキズキ回避だ〜。コンパニオンが居ないんじゃ〜、そうもならないか〜?? |
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やぶにらみ 第 66 回 エロールあさかわ 「国破れて山河あり」という名文があった。「あった」という表現をするより方法がない。日本の美しい山々は国土開発の名の元に樹々の伐採が進み、山肌を露出した哀れな姿を晒し、名水を湛えて蕩々たる河川は汚濁の流れとなって悪臭を放つ。人間のエゴの為に共存すべき自然を一方的に破壊してきた。我が国の山河の荒廃は日本人社会の荒廃に比例しつつ進行している。次代を担う子供社会も学舎たる学校も荒廃の一途を辿りつつある。時代を振り返ってみると学校とは正に心身の学舎でもあった。勉強の場であることは当然であるが、級友や上級生、下級生とのコミュニケーションの場としても重要な役割を果たしていた。放課後の校庭では野球やドッヂボール、或いは鉄棒にぶら下がって懸垂や逆上がりの練習をしたり、女の子達はゴム跳び、マリ突き、お手玉、オハジキなどに興じたりして夕方近くまで過ごすことは日常的な授業終了と共に校門を閉じてしまうようになっている。不審人物や変質者の侵入を防ぐ為だということだが、用務質には凶暴な異常者を取り押さえる為の刺股や催涙スプレー等が用意されている。これでは学校というより砦という方が相応しい様に思える。確かに小学校では子供達が可愛がっていた兎の首を切り落とされたり、何十羽もの鶏が殺されるといった事件が頻発している。又、子供達が登校下校時に拉致されたり攫われた揚げ句に殺傷されたり悪戯されたりの事件も増加している。その為に登校下校時には父兄が付き添ったり、ガードマンに守って貰う必要さえある時代になっている。かといって、これで安全だとは決して言えない。こうなると学校に通うこと自体を考えなければならなくなる。つまり自宅に居ながら必要な科目をネットで学ぶという方法も考えられなくもないが、そうなれば成長した後に社会生活に適応出来ない大人を生み出す結果となり、異常者、変質者の増加に拍車を掛けることにもなりかねない。異常者、変質者となる資質は誰もが持っているが、その歯止めとなるのは幼児期に於ける情操面の教育、右脳開発の為の教育が基本である。世界規模で広がりつつある金銭至上思想、拝金思想は人間本来の思考回路を左脳偏重思考へと捩まげてしまう傾向を示している。社会生活必要であるが金銭に対する正常な価値観を持つことも、今後の重要課題である。 |
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「ハリケーン 」 新 折人 #57 (2001/2〜) ![]() 古くは、スペインの作曲家にセバスチャン・イラディエール(1809〜1865)という人が居た。彼は、「キューバ」(ここは1492年にコロンブスの第1回航海によって発見されて以来1898年の米西戦争までスペインの植民地であった)を訪れ、土着の「ハバネラ(アバネーラ)」(Habanera)に魅せられ、このリズムを使って1861年頃 "La Paloma"(ラ・パローマ)という曲を書いた。この曲は、「ハバネラ」のリズムと共に、ラテン音楽を広く世界に広めた最初の曲とされているが、もとよりアメリカのミュージシャンはこの影響を強く受けた。例えばアメリカのマーチ王といわれ、黒人音楽「ラグタイム」の内外への普及にも大きく貢献したジョン・フィリップ・スーザ(1854〜1932)は、1901年頃にこの曲をレコーディングしている。また、W・C・ハンデイ(1873〜1958)が1914年に書いた、"St. Louis Blues"[セントルイス・ブルース]はアメリカン・ブルースの典型のように言われているが、この曲の中には16小節ほどのハバネラ調の部分がある。 時代を経てモダン・ジャズの時代、マイルス・デイビス(1926〜1991)はスペインの盲目の作曲家ホアキン・ロドリゲス(1901〜1999)が1940年に書いた"Concierto de Aranjuez"(アランフェス協奏曲)を好んで演奏した。フュージョン時代の1973年、チック・コリア(1941生)はこの曲のさわりを前奏に使って "Spain"(スペイン)を作曲し盛んに演奏したが、アル・ジャロウ(1940生)は1980年これに詩をつけてヴォーカル曲に仕立て、アルバム "This Time" の中で自演してみせ、高い評価を得た。ヴォーカリスト泣かせ、早口の曲である。 クラシックの世界であろうとジャズの世界であろうと、ギタリストが殆ど例外なく憧れる曲がある。それはギターの演奏と曲作りで「近代ギター音楽の父」と言われたフランシスコ・タルレガ(1852〜1909)が、1896年にグラナダ地方にある「アルハンブラ宮殿」を訪れた時、この宮殿とそこにあった噴水のエキゾチックなたたずまいにインスパイヤーされ、その印象を豊かな伴奏の響きの中からメロディが立体的に浮かび上がってくるようなトレモロ奏法で表現した曲 "Recuerdos de la Alhambra"(アルハンブラの想い出)だ。人の心を打たずにいられない名曲であるとともに、この曲を完璧にマスターしてはじめて一人前のギタリストになれると言われるほどの難曲でもある。この曲は、戦火にさらされた70年代カンボジアを舞台に、アメリカ人ジャーナリストと現地人助手との友情、そして流血と恐怖の戦場をリアルに描いたイギリス映画、"Killing Fields"(邦題「キリング・フィールド」)にも効果的に使われていた。 スペインに行くとついフラメンコに足が向くが、今回訪れた地は「サラマンカ」(Salamanca)という古都で、13世紀初頭にスペインで始めての大学が出来たというアカデミックな街である。このため喧噪を逃れ、地元の「生ハム」をつまみに「赤ワイン」を飲みながら、ジャズとも深い関係を持つスペイン古曲の演奏を静かに聞き入ることが出来たことは、捨てがたい想い出になった。 |
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ルパンの私書箱〜from 田舎親父 (25)![]() |